なおきちゃん伝 【奥さんと付き合うの巻】
なおきちゃん伝
【奥さんと付き合うの巻】
2月9日に 奥さんに 一目ぼれして
大阪市 城東区にある ロレアルの
おばちゃん パーマ屋さんで
社会人デビューすることを 紹介しました。
すると 意外や 意外
その後 出会う お客さんから
「続きを 待ってるんです。 早く 書いてください。」
なんて 声を 何人も 聞くこととなり
今日は その続きを 紹介することにします。
奥さんと 一緒に 働けるだけが 魅力で
おばちゃん パーマ屋に
すぐ 入店した わたしですが
入店して 間もなく
先輩から 聞いた話によると
実は 奥さんには
すでに 付き合ってる 彼氏がいるよ との事。
そりゃ こんだけ きれいな 人なので
彼氏がいて 当然なんですが
そんなこと 予期してなかった わたしは
そりゃもう かなり ショックでした。
もう すでに おばちゃんパーマ屋さんに
入社してしまった後なので
今更 お店を 辞める訳 いかないし
かなり ブルーな 社会人デビューとなりました。
そんでもって 入店してみると
その おばちゃんパーマ屋さんは
全国の ロレアルサロンでは
かなり 技術が 優秀な お店だったみたいで
奥さんも 前年度に パーマの コンクールで
大阪大会で 優勝し
その後 大阪代表として 全国大会に 出場し
見事 日本一に なっていたのでした。
日本一の 技術者と
美容学校すら 出ていない 見習いとでは
こりゃ 付き合える 可能性は
誰が 考えても 相当 低いもんと 思われ
とにかく 当面は 技術を 習得することに
精を 出すことにしました。
その頃の わたしは お客様からの 受けは 良いものの
どうも 手先が 不器用で
はっきり 言って 上達は 遅い方でした。
前年度の 全国チャンピオンである 奥さんが
熱心に レッスン 指導してくれるのですが
ぜんぜん 上達せず
このままじゃ 見捨てられると 思って
毎日が 必死でした。
その後 お店の 先輩や 経営者の先生から
わたしは 【ぼくちゃん】と 呼ばれるようになり
奥さんからも 【ぼくちん】と 呼ばれるように なりました。
その後 【ぼくちん】 と 呼ばれ 続けた わたしは
奥さんから 見れば 完全に 男ではなく
まぁ 弟みたいな 存在になってしまいました。
その後 奥さんが 付き合っていた
彼氏の 悩み相談を
ちょこちょこ わたしも 聞くようになり
話を 聞くと どうやら
付き合いだして 間もないようで
また 遠距離恋愛なので
ほとんど デートも していないようでした。
それを 聞いた わたしは 内心 ニヤリ。
こりゃ ひょっとすると ひょっとするか?なんて
淡い 期待を 持つようになりました。
又 その頃 奥さんは
軽自動車の アルトを 購入したばかりで
長いこと ペーパードライバー だったこともあり
わたしを 助手席に 乗せて
運転の練習を たびたび するようになりました。
そりゃ 奥さんに とっては ただの 練習ですが
わたしに とっては そりゃ デート気分で
ドライブ気分で うきうきして
助手席に 座っていました。
その後 一度 頑張って
車で 遠出してみようということになり
六甲山に ドライブに 行くことになりました。
わたし自身も ペーパードライバーだったので
汗びっしょり になりながら
おそる おそる 交代で 運転して
山道を 走りました。
その後 日が暮れて
神戸の ポートタワーが 見える 港に 到着し
それこそ ムード満点。
これが 恋人同士だったら キスでも するところで
若い わたしは どきどきしていましたが
わたしに 全く 男を 意識していない 奥さんは
何事もないような 顔で ひょうひょうとしていました。
そんな 弟分の 関係でありながら
たびたび わたしにとっては
ちょっとした デートのような
お出かけを することが 増えてきた ある日。
奥さんと 同期の お店の 先輩たちが
奥さんに 対して
「ぼくちゃんが あんたのこと 好きなの 知ってるの?」
「 もし 気がないんだったら あの子 可哀想やで」
と ひっそり 忠告してくれたみたいでした。
それを 聞いた 奥さんは
「そんな事 ぼくが 思ってるわけないやん。」
と 相手にしなかったみたいですが
その後 わたしに
「○○ちゃんから ぼくが このままじゃ 可哀想やって
叱られたんやけど ぼくちん 本当?」
って 聞かれました。
まさか 弟である わたしが
奥さんに 恋心を 抱いているとは
これっぽちも 思っていない ようでした。
わたしは 「うん。 ずっと 好きやってん」と
正直に 告白しました。
それを 聞いた 奥さんは
本当に びっくりしたみたいで
「全然 気付かなかった ごめん...」
「とにかく 少し 時間を 頂戴...」
ということになりました。
わたしは 内心
「あー もう これで ドライブとか 行くこともなくなるのか・・・」
「そんなんだったら 弟のままでも 良かったかも...」
なんて どんどん 落ち込んで いきました。
その後 数日が 経過したのち
奥さんから ちょっと 話しがあるからって
お店の 道路を はさんで 向かい側の
ファミリーレストランへ 行くことになりました。
もう 絶対 断られることを 覚悟して
ファミリーレストランへ 行ったのですが
出てきた 答えは 意外や 意外
「そんな風に 思ってくれてることも 気付かなくて ごめん」
「いろいろ 悩んで 考えてみたんやけど
彼氏と ちゃんと 別れて ぼくと 付き合ってみようと 思ってる」
って 言ってくれました。
こりゃ 思いもしなかった 逆転満塁ホームランです。
その後 次の休みに 奥さんは
遠距離恋愛の 彼氏に 逢いに行き
無事 別れて 戻ってきてくれました。
そんでもって 社内恋愛禁止だったので
お店の 経営者の先生にも ふたりで
これから 付き合いたいと 思ってることを 相談し
先生も 仕方ない 頑張りなさいと 言ってくれ
無事 二人は 付き合うことに なりました。
こうして 奥さんに 惹かれて おばちゃんパーマ屋さんに
就職した わたしの 賭けが 実りました。
その後 ふたりは どうやって 結婚し
美容師だった わたしが 不動産屋さんに
なるようになったのは どうしてなのか?
これは またまた 次回 機会を 作って
紹介することにします。