お人好し4連発
【お人好し4連発】
ブログの トップページが
【おかげさまで創業20周年】と
変わっているのに お気付きですか?
そうなんです。
こう見えても 当社の 会社設立は
平成5年2月5日で 来年2月になれば
なんと 創業20周年を 迎えます。
思い返せば この 20年間
さまざまな 仲介業者さんが
設立しては 倒産していきました。
しかし わたしの 後に 設立した 業者さんで
今現在 健在な 業者さんの 多数は
支店を 何店舗にも 拡張していたり
もしくは 事務所を 自社ビルにしたり
またまた 収益ビルを 所有したりと
当社を とっくに 抜き去り
大きな 組織へと 成長しています。
それと 比べて 当社は
20年間 社員一丸となって
一生懸命 頑張っているにも 係らず
未だに 1店舗で
しかも 事務所も 小さな テナントのままです。
しかも 収益物件などの 資産も
これっぽっち 何ひとつ なく
預金も 底をつくような レベルでは ないにしろ
定期預金など 特別 所有していません。
なので 門真の 自宅も
みなさんが もし 見れば
びっくりするくらい 小さな 古い住宅です。
今まで 一度も
自宅の写真を アップしない 理由には
わたしなりの 見栄が あります。
それでも 奥さんとは たまに
バスツアーに 出かけたりしますが
決して 贅沢して 羽振りが 良いわけではなく
子供を 大学に 無事通わせるために
3つの 奨学金の お世話になりながら
一生懸命 精一杯 子育てしています。
思い返せば 創業してから 20年
いろんな 目上の 経営者の方と 出会いました。
その方たちと じっくり お話しするたびに
「あなたは 不動産屋にしては 甘すぎる」
と お叱りを 受けながら
間もなく 20年間が 過ぎようとしています。
わたしは もちろん 経営者なので
会社の売上が 喉から 手が 出るくらい
欲しくて たまりません。
しかし それよりも
いち人間 いち営業マンとして
「お客様に 心から 喜んでもらいたい。」
と 思う 気持ちが もっと 強く
わたしが 黙っていれさえすれば
当日 無事 契約になりような 商談でも
お客様にとって 少しでも
マイナス材料と 感じることを 見つければ
隠さずに アドバイスしてきました。
なので 購入申し込み直前や
契約直前で 破棄になった 商談は
恥ずかしながら 毎年 10件ほどに 及びます。
その都度
「もし 言わなくて 手数料を 頂いてたら 必ず 後悔する」
お客様にとって これで 良かったんだと
納得は していますが
わたしも そんなに 出来た 人間ではないので
頂けるはずの 手数料を 失ったことで
少なからず へこみます。
そんな こんなで
創業20年を 間もなく 迎えようとしている
この10月 よりによって
4件の 商談を 連ちゃんで
破棄にしてしまいました。
まず 1件目は 2週間前
ある物件を 内覧したいと
初めての お客様から 電話を 頂きました。
その お客様 曰く
「おたくは 手数料が 安いから」
って 理由で 問い合わせを してくれたみたいです。
そして すぐに 内覧して頂き
購入申し込み書を 頂くことができました。
その後 契約準備の
重要事項説明書を 作成するために
近隣の 調査をしている際に
その 住宅で お住まいだった方の
おじいさんが 一人で 留守番中に
心筋梗塞で 亡くなって
警察が 死因等の 調査に入ったことを 知りました。
別に そこで 自殺したわけでもなく
事件性は 全く 無かったのですが
やっぱり 知りえた 情報は 隠すわけにもいかず
正直に お伝えしたところ
「怨念とかが 残っていそうで 気味悪い」
との事で 購入申し込みを 撤回することになりました。
そして さらに 1週間ほど前には
今まで お手伝いさせて頂いていた
お客様から 電話を もらい
「先日 自分達で 中古住宅を 見に行って 気に入ったので
岩下さんに 仲介で 入ってほしい」
と ありがたい 電話を 頂きました。
さっそく 物件を 調べてみれば
公に まだ 公開になっていない 物件でした。
たまたま 管理業者さんが
過去に 取引したことがある所だったので
問い合わせしてみたところ
「岩下さんなら 仲介してくれても 良いよ」
と 言ってくれました。
しかし 物件を 調査してみれば
建ぺい率や 容積率の違反が
著しく オーバーしている 中古住宅でした。
もともと その お客様は
ご自分で 商売している 関係上
高い金利で 住宅ローンを
借りなければならない事は 了解済みでした。
なので 物件の 違法性が 高い為に
住宅ローンの 金利が 高くなると 説明しなくても
つじつまは あいました。
でも ゆくゆく先に 転売する時に
大きな マイナス材料であることは 間違いなく
正直に リスクの強い物件であることを 打ち明けました。
すると やはり
「岩下さんから リスクの強い物件だと 聞いたので 辞めます。」
と 見合すことになりました。
そんでもって 昨日は
東大阪市の ある土地を 購入しようと
はじめての お客様から 電話を もらいました。
「ブログを ずっと 見ています。」
と ブログの 読者さんのようでした。
その土地も すごく 魅力的な 土地だったので
文句なし お勧めして
購入申し込みに 記入して頂きました。
しかし よくよく お逢いして 聞いてみれば
その土地の 紹介を
現地に 看板を 掲げている
管理元の業者さんから
直接 紹介を受けているとの事。
確かに わたしが 仲介に 入れば
手数料は 半額以下になるのですが
管理元の 業者さんから 直接 紹介を 受けていれば
多かれ 早かれ 正体は ばれてしまいます。
もし それによって
管理元の 業者さんが 機嫌をそこね
万が一 契約に 至らないような
事態になっちゃう リスクも 予期できました。
その土地は なかなか
出る事がない 好条件だったので
変な 駆け引きをして 購入できなくなると
お客様に 申し訳ないので
手数料は 高くなるけれども
もともと 紹介を受けた
管理元の 業者さんを 通して
契約することを すすめました。
そして 更に
以前より マイホーム探しの
お手伝いをさせて いただいていた
ある お客様が いるのですが
その お客様の 希望エリアは
年間 通じて ほぼ 売り物件が
出ない エリアでした。
ほぼ 1年間ほど 探した結果
仕方ないので エリアを 少しだけ
広げるように 妥協することと なりました。
その結果 昨日 売れ筋 間違いなしの
中古住宅を ご紹介させて頂き
奥様も ご主人様も 気に入ってくれました。
滅多に出ない 好条件なのは 間違いなしで
お二人とも 買う気 マンマンです。
そして 本日 ご両親さんにも 見てもらって
それで 購入申し込みを 記入するような
手筈と なっており
わたしも 100% 契約に至ると 思っていました。
すると 本日 朝に
1年通じて 全く 出なかった
希望エリアで 珍しく 売り物件が 登場しました。
その物件は エリアだけ見れば 文句なしに
お客さまの 希望エリアでは あるのですが
それ以外の 条件は
購入予定の 物件が 断然 優れています。
わたしは その 物件情報を
お伝えするか どうか? 正直 迷いました。
せっかく 購入意思を 決断されているので
何も 言わなければ 間違いなく
購入申し込みに 至ります。
そして その物件 自体も
間違いなく お勧め 出来る 良い物件です。
でも でも 奥さんが
この 1年間 一生懸命
チラシや 電柱のビラや ネット情報を 見つけるたび
その エリア内で 動いていたのを 見てきました。
残念ながら その情報の 大半は おとり広告でしたが
一生懸命 エリア内で 探してきた
その姿を みてきました。
わたしが エリア内で
本日 新たに 物件が 出たことを 伝えると
多分 迷ってしまって 両方とも
購入に 至らないことも 推測できました。
そんでもって 迷ったあげく
本日 ご両親さんに 見てもらった後に
エリア内で 新たに 物件が
登場したことを 正直に 伝えました。
すると 「え! ほんとですか!」 ってことになり
急遽 その物件も 案内させて 頂きました。
場所は こちらが どんぴしゃ。
でも その他は 向こうが 上。
ってな 予想通りの 反応で
どうするか 主人と 相談しますって事で 別れたのち
さきほど お電話を 頂き
「両方とも 見送って さらに 1年ぐらい 頑張って探します」
っていう結論の 報告を 頂きました。
お客様は 正直な わたしの行動に
とっても 感謝してくれていますが
わたしは 正直
「これが 親切だったのか? 不親切だったのか?」
答えは 謎のままです。
創業当初より
「お金を 求めるのではなく お客さまの 満足度を求める」
その姿勢で 営業してきて 20年。
でも この10月は
すんなり 契約に 至るであろう
商談 4件を 全て 流してしまい
いまだ ボウズのまま。
間違ったことはしていないと 胸は 張れますが
さすがに へこみます。
いくら 親切で 喜ばれても
それだけでは 会社は 成り立ちません。
わたしが たとえ もう少しでも
売り上げ 至上主義であれば
家族も 社員も もしかしたら
今よりも 潤っているかも 知れません。
さすがに 4連発なので へこんでいますが
でも 今後も 信念は 曲げれません。
いつか 必ず 「正直者は 救われる」です。
お客様を 自分の身内と 思って
駄目なものは 駄目と言える 自分で居たい。
頂くであろう 手数料に 執着せずに
常に 自分が プロとして
良い仕事をしていることに 胸をはりたい。
きっと 創業30年を 迎える 10年後も
今のような 零細企業のままだと 思いますが
負けません これからも。
会社の 大小や
売り上げの 大小ではなく
お客様の 喜びの 大小で
いつまでも わたしは 勝負し 続けます。