【罪の告白】
今まで 真面目に 生きてきましたが
とうとう 大きな 罪を
犯してしまいました。
実は 先日 歩いて
御厨の 交差点を 通り抜けた際
停めてあった パトカーより
警察官の方が 降りてきて
手錠を はめられて
逮捕されて しまいました。
その犯した 罪について
今から 告白します。
まず 言い訳では ありませんが
わたしは 普段から
まずまず 温厚な 性格です。
カッとなって キレることもなく
もちろん 暴力沙汰なんて
さらさら 無縁な人です。
しかし その日は
何かが 違っていました。
原付の 免許しか
持ってないのに 係らず
無性に 大きな バイクが 欲しくなり
奥さんに バイクが
欲しいことを 伝えました。
もちろん 奥さんの 答えは NO。
危ないからってのが 理由です。
普段なら そりゃそうだ
って 終わるところが
この日の わたしは 何かが 違います。
NOという 返答に 無性に 腹がたち
結婚して 26年間で はじめて
大きな声で 怒鳴りました。
当然 怒鳴られた
奥さんも びっくりですが
こんな事で 怒る 自分に
わたし自身 びっくりしました。
なんか 気まずくなったので
その後 仕事に出ました。
そして その 数時間後
わたしは とある
同業者の方と 会っていました。
彼は もともと 自分大好きで
他人には なにひとつ
興味がない 性格です。
しかし 一応
わたしが 年配者なので
それなりに 気を 使ってくれて
良好な 関係を 保っています。
しかし その日は
彼の 何気ない 冗談に
無性に 腹が立ち
またもや 大声で 怒鳴る はめに。
そして 怒鳴るだけでなく
とうとう 暴力も ふるいました。
胸に 刺していた
3色ボールペンを 取り出し
滅多に 使わない 青色の 芯をだし
その後 わずかですが
彼の 腕から 血が 流れてきて
彼も わたしも 呆然。
その後 人に 危害を 与えた
自分の行動が 信じられず
わたしは いても たっても おられず
彼の前から 逃げ去りました。
そして その後
どこを どう 歩いたのか?
全く 記憶が ありません。
ふと 気がつけば
御厨の 交差点に 差し掛かり
パトカーから 降りてきた
警察官に 呼び 止められました。
「ちょっと あなた 停まりなさい!」
ぼんやりと 警察官の 顔を ながめ
自分の 手を 見てみると
そこで はじめて
正気に 戻りました。
一体 どこで どうなったのか?
見知らぬ 250CCの バイクを
手で 押しているでは ありませんか。
警察官の 背後には
これまた 見知らぬ 青年が 3人いて
「これ 俺の バイクや!」
と 叫んでいます。
どうやら 無意識の 内に
他人の バイクを
盗んだみたいです。
さっき 傷害事件を おこし
挙句の 果てには 強盗です。
真面目だった 自分が
がらがらっと 音をたてて
崩れていくのを 感じました。
声に ならない 謝罪のことばを
叫びながら 手錠を 掛けられ
パトカーに 乗り込み
そこで 目が 覚めました。
そう これ 今朝みた
超リアルな 夢です。
こんな 雰囲気の 夢なんて
今まで 見ることは ありません。
なんか ストレスが
たまっているのかも?
とりあえず あさっての 晩に
先ほどの 彼と
バイクを 盗んだり
奥さんを 怒鳴ったりは
絶対 したく ありませんが
彼には 青色の ボールペンを
思いっきり 突き刺して