【ムスクからの酢飯】
わたしは お寿司が 大好きです。
ちなみに 最初に 注文するのは
そんでもって
お寿司好きの わたしにとって
味は もちろんですが
お寿司の 匂いも 大好きで
まずは 中トロの 握りで
酢飯の 匂いを 堪能し
ウニで 磯の香りを 満喫し
ウナギは タレの
香ばしい 香りを 楽しんでいます。
しかし 先日 とある お寿司屋さんで
そんな わたしの 楽しみを
奪った奴が 現れました。
そう そいつの 名前は
タンクトップ野郎
ちなみに 寿司屋の カウンターで
わたしより 5分くらい 遅れて
わたしの 席の隣に 座った
見知らぬ 男性が
黒い タンクトップ野郎。
年齢は 多分 30歳後半くらいで
20歳代の 後輩と 思われる
若者を 二人 連れていました。
そして タックトップ野郎の
首には 金の ネックレス
そんでもって
日焼けして 筋肉モリモリです。
わたしは この タイプの人が
体臭を ごまかすために
香水や コロンを 大量に
付けてたり するのが 大の 苦手です。
特に 黒い タンクトップは
過去の経験上 もっとも やばく
そこに 金のネックレスが 追加されると
半端ない 匂いの
持ち主で あること 間違いなし。
その 定義は 間違ってませんでした。
案の定 着席するなり
強烈に 匂ってきたのは
ちなみに 中トロの 酢飯の 香りも
ウニの 磯の香りも 消し飛び
ムスクの 匂いだけが します。
さすがに 食欲は
これで 一気に 失せてしまいましたが
食べないのは もったいないので
注文したばかりの 中トロを ひと口
大好きな 中トロの 味はせず
こりゃ さすがに 辛抱 できなくなって
他の物で ムスクの 匂いを
ごまかす 作戦に 打って 出ました。
まずは 鼻に ガリを 押し付けながら
中トロを もう ひと口
残念ながら ガリの 効果はなく
今度は すだちを 鼻に 押し付け
ウニを 食べても 無理
わさびを 鼻に 押し付け
うなぎを 食べても 無理
これ以上 タンクトップ野郎の
隣で ムスクの 匂いを 嗅ぎながら
お寿司を 食べるのは
もう 限界が きました。
仕方ないので ほとんど 食べてないまま
楽しみにしていた 酢飯の香りや
磯の香りも 全く 満喫できないまま
席で 会計を 待っていたら
そこに 奇跡が 訪れました。
なんと 酢飯の 香りが
ムスクの 匂いを 抑えて
つ~んと 匂ってきました。
匂いの 素に
とっさに 目をやれば
そこには タンクトップ野郎の
どうも 汗を かいたかして
タンクトップ野郎の 体から
ムスクの 香りが するものの
ワキだけは 酢飯。
それも 強烈な 酢の 濃度。
しかし 甘ったるい ムスクから
まさかの 酢飯の 登場
これも 全て 計算ずくなら