【なおきを煽らないで】

 

わたしは　かれこれ　３０年以上　

毎日　車を　運転し　営業してるので

そこそこ　運転は　上手です。

そんな　飛ばすほうでは　有りませんが

車の　流れに　逆らわないので

制限速度は　多少　超えてます。

 

 

そんでもって

前の車との　車間距離を　保ち

出来るだけ　無駄に　ブレーキを　踏まず

スムーズに　運転するので

わたしの　後続車は　ラッキーです。

この　おっさん　運転　上手やな

きっと　後続車は　思っているでしょう。

 

 

しかし　そんな　運転上手な　わたしが

今　どこを　走っても　煽られてます。

 

 

この　おっさん　遅いなぁ！
おっさん　下手くそか！
はよ　どけ！　とろい奴や！

 

 

そんな　怒鳴り声が　聞こえてきます。

べったり　背後に　張り付いた

運転手の顔を　バックミラーで見ると

湯気が　出て　完璧　キレてます。

 

 

くっそぉ！
俺だって　ほんまは　早く　走れるんじゃ！
３０年間　毎日　車　乗ってるねん
お前より　俺の方が　上手いんじゃ！

 

 

煽られれば　煽られるほど

腹がたつのと　悔しいのとで

わたしからも　湯気が　出ています。

 

 

ちなみに　なんで　煽られてるのか？

ここで　カミングアウト

それは　先週の　日曜日のこと

その日は　朝から　接客が　びっちり

早朝　６時に　出社していました。

 

 

バタバタ　準備している　８時すぎ

一本の　電話が　鳴りました。

 

 

「岩下さんか？もう　出社してる？
悪いけど　今すぐ　鍵　開けに
●●区まで　走ってくれへんか？」

電話の主は　管理させて頂いてる　

賃貸住宅の　家主さんでした。

 

 

どうやら　その日は　空室の

クロス張替え　施工日で

家主さんが　鍵を　開けるつもりが

うっかり　それを　忘れ

現地で　待たされている　クロス屋が　

かなり　怒っているそう。

 

 

「岩下さん　頼んだで！
　至急　鍵　開けに　行ってや！」

そう　言って　電話が　切れました。

 

 

現地まで　車を　飛ばしても

２０分以上は　掛かります。

少なくとも　往復で　５０分。

９時３０分に　来社予定の　接客に

間に合うか　どうか？　ギリギリです。

もう！　頼むわ　辞めてや！

ボヤきながら　幹線道路を　飛ばしました。

 

 

そして　●●区の　現地まで

あと　１キロ！
急げ　なおき！

 

 

すると　前方に　路上駐車している

ワンボックスカーの　背後から

突然　３人の　警察官の　姿と

ぴぃぃぃ！という　笛の　音

そう　スピード違反の　ネズミ捕り・・・

 

 

「はい！赤切符！」

脂ぎった　警察官が　叫びました。

 

 

長いこと　違反せず　ゴールド免許を　

目指していたのに　赤切符・・・・

赤切符って　なんなん？

聞けば　速度　３０キロオーバーで

一発で　免許停止とのこと。

ただ　それまで　無違反だった　

わたしの　免許は　満点なので　

１日だけ　講習を　受ければ　

免停は　免れるとのことですが

目の前が　真っ暗になりました。

 

 

家主さんが　悪いのではなく

スピードを　出しすぎた　わたしが　悪い

それは　分かっては　いますが

今も　家主を　ちょっと　恨んでます。

 

 

そんなこんなで　これから　1年間

重ねて　違反しないように

制限速度を　頑なに　守ってます。

そんな　わたしを　

下手くそ！　ノロマか！
煽りまくる　奴　覚えとけよ
1年後　お前ら
絶対　煽ったる！