【３０年振りまさかの再会】

 

不動産屋さんに　行くと

お客様カードって　書かされません？

わたしは　購入申し込みを　

頂くまで　書いてもらわないんです

 

 

だってね　生年月日や　住所とか

知らなくても　何も　困らない

まぁ　ざっくり　大阪市在住とか

知ってれば　それで　十分

見るからに　そこそこの　年齢で

ローンの　相談とかの場合は

さすがに　何歳か？　は　聞きます

返済期間が　絡むからね

 

 

だから　いざ　買うまで

下の　名前が　なんなのか

どこに　住んでて

どこに　勤めてるとか

ちっとも　知りません。

 

 

その代わり　どこの　エリアで

どんな物件を　いくらまでで

どんな　資金計画で　探すのか？

そこは　きっちり　ヒアリングします

正確な　アドバイスが　出来ないからね

 

 

そして　話は　変わり

契約して　間もなく　

決済引き渡しを　迎える

黒●様って　お客さんがいるんだけど

いつものように　いざ　契約となり　

はじめて　勤務先を　知りました。

 

 

そのとき　ピンと　来なかったんだけど

あとで　ネットで　調べたら

めっちゃ　知ってる　会社だったの

化粧品の　営業マン時代の　仕入れ先で　

わたしも　頻繁に　訪問してたの

 

 

そこで　黒●さんに　

わたしが　勤めてた　社名を告げると

「ええ！マジですか！」

「俺　〇〇の息子です！」

 

 

わたしは　それを　聞き

「ええ！マジですか！」

 

 

なんて　マジですか　合戦になり

お互い　目を　見開き　大興奮

 

 

ちなみに　黒●さんの　お父さんは

わたしが　勤めてた

会社の　常務取締役なんです

常務の　お兄さんが　専務取締役で

常務の　弟さんが　私の直属の上司

 

 

そんでもって

普通　平社員と　常務とだったら

あまり　接点のない　関係のはずが

常務が　すごく　可愛がってくれたの

一緒に　お酒を　呑んだり

自宅に　連れてって　もらったり

面白くて　威張らない

そんな　常務が　大好きでした

 

 

今　思い出してみると

常務の　家に　遊びに　行ったとき

息子さんに　逢ったことも

そう　黒●さんに　３０年以上前

わたしは　逢っていたのよ

これ　凄くないですか？

 

 

興奮した　黒●さんは　早速

お父さんの　常務に　それを告げると

「岩下くんなら　安心だ」と

懐かしみながら　喜んでくれたらしく

購入物件の　立ち合いの際

一緒に　常務も　来てくれて

３０年振りの　まさかの　再会

グッと　胸に　きました。

 

 

５８年も　生きてると

いろんな人と　出会う

こんな　奇跡が　

これからも　あったらいいなぁ～