【サンゴ婚】

 

先日　サンゴ婚　だったの

ちなみに　サンゴ婚　ってのは

結婚記念日　３５年目のこと

 

 

そんでもって　

結婚記念日の　プレゼントは　

ある年から　花束に　決めてるの

それを　リビングの　壁に　吊るし

ドライフラワーにするので

どこも　かしこも　

壁は　ドライフラワーなのね。

 

 

そんでもって

年数　×　１０００円くらいで

花束を　作って　貰うんだけど

毎年　同じ日に

同じ　花屋さんで　頼むと

ワンパターンに　なりがちなのね

いつもの　花屋さんは

高い花ばかり　チョイスするから

それほど　花束が　大きくなくて

逆に　それは　有りなんだけどね

 

 

でも　今年は　

花屋さんを　変えました

事前に　電話予約して

引き取り　時間を　指定して

花屋さんへ　行くと

 

 

「お車ですよね？」

「はい」

「どこに　駐車されてますか？」

「駅前の　コインパーキングです」

「う～ん・・・申し訳ありませんが 　店の　目の前の　パーキングに 　車を　移動して　貰えませんか？」

どうやら　大きくて

運ぶのが　大変だからとの事

すぐに　車を　移動しました。

 

 

そして　お店で　代金を　精算し

花束を　受け取ろうとしたら

「車まで　私たちが　運びます」

と　ふたりの　スタッフが

前後に　分かれ　運んでくれ

後部座席を　フラットにし

なんとか　納まりました。

 

 

「花束の　下のところと　中央 そして　中央から　花の　先端と ふたりで　運んでくださいね」

と　アドバイスを　貰い　

後部座席の　花束を　見ると

パチンコ屋の　花輪より　

もっと　もっと　デカい

 

 

どうするの　これ？　

ひとりで　持てないって　どうよ！

思考が　グルグル　回りながら

自宅へ　到着しました。

 

 

花束を　一緒に　運ぶ？

いやいや　それは　ない

サプライズらしく　颯爽と

リビングへ　入らないと

よし！と　気合を　入れ

花束を　一気に　担ぎました

重たさは　耐えられる

でも　思ったより　バランスが　悪い

よろよろしながら　玄関から　廊下

フラフラしながら　階段を　昇り

もう少しで　２階に　到着する所で

花束の　バランスが　

ぐらっと　崩れました

 

 

やばい　ばらばらに　なる！

そして　叫びました

「お母さん！　お母さん！」

その　叫び声を　聞いて

奥さんが　慌てて　駆けつけ　

なんとか　ふたりして

リビングに　搬入し

奥さんは　わが家に　やってきた

巨大　花束を　眺め　呆然・・・・

 

 

このまま　天井から　吊り下げると

ほぼ　床まで　達する・・・

う～ん　どうしよう・・・

まな板の　上に　突然

大間の　巨大マグロが　現れ

「献立は　アジフライなのに

　これ　どうするのよ！」

そんな　心境かも　知れません。

 

 

そんでもって

しばらく　放心したのち

奥さんは　立ち上がりました

花束を　一気に　解体し

次々と　切り揃え

いくつもの　束を　作り　直し　

ひとつは　ラッピングして　花束へ

残りは　いくつもの　花瓶に分け

凄まじい　スピードで

巨大　花束に　向かっていきました

サンゴ婚とか　関係なく

もう　そこは　戦場です

 

 

その後　成敗された　花束は

部屋の　あちこちに　飾られ

こんな感じに

 

 

こうして　サンゴ婚は

サプライズの　笑顔は　

ちっとも　見ることなく

それは　それで　

メモリアルに　なりましたが

残念なのは　もとの　

巨大花束を　撮影してないこと

突然　バランスを　崩して

その後　パニックだったからね

 

 

だから　足腰を　鍛え

５年後の　ルビー婚には

超巨大　花束を　片手で　颯爽と　持ち

しかも　移動は　コサックダンス

うんうん！　頑張ります！