【突風被害その2 パーキングからの脱出】
そんじゃ 早速 続きです
ずぶ濡れに なりながら
物置を 片付け 現地を 離れ
コインパーキングに 向かいました
突風と 豪雨の 嵐の中
傘も ささず ゆっくり 歩く姿を
すれ違う人が 異様な 目で
ひっ! 落ち武者!
なんて 言うわけ ないけど
見ては いけないものを 見た
そんな 雰囲気でした
そして コインパーキングに 到着し
精算機で 駐車ナンバー3を
押すけど ちっとも 反応なし
雷雨の 影響で 故障したようです
清算しなければ バーは 下がらず
ずぶ濡れで 着替えたいので
一刻も ここから 脱出したい
パーキングの 看板にある
管理会社へ 電話しました。
事情を 説明すると
修理を 手配します いつ 現地に 到着できるか 折り返し 連絡しますので 少し お待ちください
と まずまずの 対応でした。
その後 待つこと 20分
ようやく 連絡が あり
修理の 手配が 出来ません いつ 手配できるのか いつ 現地に 行けるのか 全く 分かりません とにかく 待機してください
おいおい! なんやそれ? いつになるか わからん? 夜中になるかも 知れんのか? それを ひたすら 待てと? ないない! それは ない!
それでしたら ひとつ 提案します 車を 置いて 移動してください その後 修理が 完了し バーが 下がれば 電話するので 車を 引き取りに 来てください
あほか!ふざけるな! なんで こっちが 引き取りに 来な アカンねん! お前とこが 自宅まで 車を 運ぶのが 筋やろ!
いえいえ それは 出来ません 無人の パーキングの 故障は よく あることなので 辛抱して ください
辛抱? よくあること? なんや その 対応は! お前とこが 運営してる パーキングの 故障は お前とこの 責任やろ! そんなら 無理やりでも 乗り上げて 車 出すで それでも エエんか!
どうしてもと いうなら ご自身の 判断に 任せます 但し 車が 傷ついたり 凹んだりしても 知りませんよ それでも 良いなら ご自由に
この やり取りで
わたしの 血圧は 急上昇
200オーバー かも 知れません
そんでもって
脱出できるか どうか?
バーの 形状や 角度など
じっくり 眺めてみると
どうも 乗り越えれそうにない
ただ バーの 手前に
レンガなどで スロープにすると
なんとか なるかも 知れない
でも 最後尾の 車体は
凹む 要素は ある
どうしよう? 迷いました
とにかく レンガや ブロックを
探すことに しました。
でもね 無いの
竹渕1丁目には 何も ないの
レンガも ブロックも 石ころも
仕方なく 車の中で
硬いものを 探しました。
でもね あるのは スリッパだけ
しかも フワフワの
柔らかい スリッパ・・・
もう 諦めました
電子タバコを 吸いながら
ひたすら 待つことにしました
すると 10分後に 人影が
どうやら 駐車ナンバー2の
ドライバーの ようです
様子を 見てみると
精算機の ボタンを 押して
首を 傾げています
わたしが 声を 掛けて
故障していることと
さっきの 運営会社との
やり取りを 伝えました。
30歳前後の 男性は 呆然とし
待つのは 嫌や なんとか ここから 脱出しましょうよ 車は 会社の 営業車なんで 凹んでも 僕は 平気です
と 言いました
それなら それで
バーの手前に 何か 置かないと
脱出できないことを 伝え
竹渕1丁目には レンガなど
何も ないことも 伝え
わたしの 車には
柔らかい スリッパしか
ないことも 伝えました。
そんでもって
男の子が 自分の 車の
荷物を 探しましたが
これと 言って 何もなし
その時 男の子が
あ! 板が ある! と
車の シートの 下から
30cm×50cm くらいの
机の 天板を 取り出しました
これ 捨てるの 忘れてたんです 思い出して 良かった これで なんとか なりませんか?
わたしは 板を 預かり
バーの 手前に 板を 差し込み
スロープを 作ってみました
なんとか なるかも 知れん でも 板が 薄いから 割れる前に 全速で 通り抜けな アカン よし 俺が 先に やってみるわ もし 俺が 脱出できたら 君が 脱出できるまで 俺も 付き合うからな
帰れない 二人に
友情が 芽生えました。
その後 わたしの 挑戦は 成功し
彼の 挑戦も 成功しました
二人は 握手して ガッツポーズ
友情が 愛情に 変わりました。
その後 パーキングに 隣接してる
家の人が 何してるねん!とか
いちゃもんを 付けてきたけど
ふたりで それを 跳ね除け
無事に 帰還できました。
それにしても
パーキングの 対応は
今でも むかむかします。