【20年振りのドキドキ感】
わたし達 夫婦は 来年3月で
結婚して 丸30年になります。
娘たちも とっくに 成人したので
随分 昔の 話になりますが
二人とも ピアノと バレエを
習ってた 時期が ありました。
その頃 発表会 当日なんかは
練習した 成果が 報われますようにと
固唾を 呑んで 見守りました。
ステージに あがる 娘の 緊張が 伝わり
それこそ 心臓は ばくばく
そんでもって
こんな風に ドキドキすることは
孫の 運動会や 学芸会までは
しばらく ないと 思っていました。
それが 突然 20年ぶりに
あの ドキドキ感が 蘇りました。
それは 1昨日のこと
仲の良い 同業の 経営者である
エイトコーポレーションさんの 赤山氏が
有料の 講演会で 講師デビューする
誰よりも 早く 会場入りして
最前列に 陣取り 会場を 見わたすと
し~んと 静まりきった 立派な 会議室
こんな所で 初対面の人を 相手に
2時間もの 長い時間 大丈夫なん?
普段 お酒を 呑むと
ばふばふ 屁を こく 体質なので
講演 途中で 屁を 漏らさへんか?
さまざまな 心配が 頭を よぎり
徐々に わたしが 緊張してきました。
そして 定刻になり
いよいよ 講演の 始まりです。
会場入りして 講師席に 座った
すると
普段より顔が赤い!
どうしたん? 緊張で 熱が 出た?
まさか 赤山を 意識しての 演出?
心配で 心配で 溜まりません。
その後 彼が 口を 開き
すると
声が ちっちゃい・・・
いつもの ウレション ダダ漏れの
声とは まるで 別人です。
大丈夫? そりゃ 緊張するわな?
頼む しっかり 頑張って!と
わたしは 心の中で 祈りました。
もう それは わが子を 見守る
親の 気持ち そのもの
親に 反抗して 手に負えなかった
あの 息子の 晴れ姿
どうか 無事 終わりますように。
ひたすら 父は 祈りました。
しかし それは 取りこし 苦労でした
第一声が 小さかったのは
タンが 喉に 引っかかってただけで
咳払い ひとつ すると
タンは いとも 簡単に 剥がれ落ち
もう そっからは 息子の 独壇場
しゃべるわ しゃべる。
そして 講演内容も 立派そのもの
心配した 屁も ひとつも こがず
まさに 威風堂々でした。
まだまだ 幼いと 思ってましたが
父が 思ってた 以上に
息子は 立派に 成長してました。
今度 逢ったとき ご褒美に
優しく 抱っこをして あげるつもりです。