【爺さんの間違い電話】
今 AM8時すぎです。
いつも通り 早朝出勤というか
深夜出勤というか まぁ 働いてます
それというのも 早朝は
電話が 掛かってこないので
サクサク 仕事が はかどります。
そう
いつも ならば・・・・
しかし 今日は 電話が 鳴りまくり
なんと この 10分間で 4回
全部 同じ 爺さんからです。
まず 10分前に
最初の 電話が 掛かってきました。
受話器を 取ると
「フリーダイアルで お繋ぎします」
という メッセージが 流れました。
わたし達 不動産会社にとって
フリーダイアルの 電話は
新規の お客様からの
お問い合わせが 大半
こんなに 朝 早くからの
お問い合わせって 事は
買う気 マンマン?
めっちゃ 熱いやん!
生ツバを 飲み込みました。
「お電話 有難うございます
リナホームです」
普段より いい声で 応対しました。
すると
「化粧水 2個ですわ」
明らかに 爺さんと 思える 声
「は? 化粧水ですか?」
すると 爺さんは
「テレビ見て 電話してるねんけど」
「え? テレビですか?
うち リナホームですけど」
「ふむ BS放送の 通販やね?
化粧水 2個 注文しますわ」
「いやいや うちは
東大阪市の 不動産会社ですわ
電話 間違ってますよ」
すると 爺さんは
「0120-75-9696 ちゃう?」
それは 正しく 当社の フリーダイアル
「はい それは 当社の ダイアルですが
うちは 不動産会社なんです。
番号の控え 間違いじゃないですか?」
そう 答えると 電話は切れました。
そして それから 約30秒後
「フリーダイアルで お繋ぎします」
メッセージが 流れました。
表示されてる 携帯番号も 同じ・・・
「もしもし リナホームですが・・・」
もう 爺さんだと 分かっているので
いい声じゃなく 返答しました。
すると
「う~ん・・・ またか・・・・
化粧水 注文できへんがな」
「はい・・・当社は 不動産屋ですから・・」
すると 電話は 無言で 切れました。
そして 30秒後
「フリーダイアルで お繋ぎします」
番号表示も 爺さんの 携帯
お陰で 末尾の番号 覚えました。
「はい・・・また 間違ってますよ」
やや 不快感を 露にして 答えました。
すると 爺さんは
「0120-75-9696やんな?」
「はい それは 当社の番号です
でも 間違ってますよ」
すると 無言で 切れました。
さすがに もう 掛かってこないはず
朝から 3連チャンで 参りました。
しかし 安心したのも つかの間
3分ほどして 再度 電話が鳴りました。
しかし 番号表示は
爺さんの 携帯ではなく
見知らぬ 固定電話からでした。
受話器を 取ってみると
「フリーダイアルで お繋ぎします」
ん? 爺さんか?
それとも お問い合わせの 電話か?
「有難うございます リナホームです」<
いい声で 電話に 出ました。
すると
「また あんたか・・・・・」
爺さんは それだけ 言って
電話が 切れました。
また あんたか・・・
俺の
台詞じゃ!