東大阪市不動産会社 リナホーム代表なおきのブログ

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リフォームとれとれ情報

【リフォーム訪問営業に騙されないため その2 外壁を知る】

 

昨日は 悪質な リフォーム業者による

訪問営業の 手口について 紹介し 

まず 疑って 掛かることを 勧めました。

しかし それでも 

いつか 倒壊する 危険があるとか

雨水が 侵入して 木部が 腐るとか 

言われると 不安になりますよね?

 

 

そこで 今日は 外壁や 屋根が

どんな 構造・仕組みに なってるのか?

それを 学んで 必要以上に

不安を 煽られることにならないよう

まず 外壁について 勉強しましょう。

 

 

ちなみに 外壁の 工法には 

さまざまな 種類がありますが

ここでは 最も ポピュラーである

サイディング仕上げと モルタル仕上げ

この 2種類に スポットを 当てましょう。

 

 

まずは サイディング仕上げからです。

サイディング 仕上げの 住宅の場合

訪問営業が 受注するため 煽るのは

ほぼ コーキングの 劣化です。

 

 

ちなみに サイディングと サイディングの

貼り合わせの ジョイント部に 充填された

シリコン系の 防水剤の事を 指します。

 

 

それらの コーキング剤は 

年々 品質向上 しているものの

それでも 徐々に 劣化してきます。

一般的には 硬化して 隙間が 出来たり

中には スッポリ 抜け落ちる事もあります。

雨風や 暑さ 寒さなどの 気象変化と

時には 地震とかの 揺れとかで

劣化するのは 仕方ありません。

 

 

しかし 知っておきたいのは

コーキング剤だけが 雨水を 防ぐ 

最後の 砦では ないということ。

建築した 年代によって 

その工法は 若干 変わるものの

必ず 柱や 梁などの 構造材と

サイディング材との 間には

防水シートが 張り巡らされています。

なので コーキングが 抜け落ちても

簡単に 雨漏りには なりません。

 

 

一般的な 施工方法としては

まず 防水シートを 隙間なく 貼る

これが 防水の 肝心 かなめです。

 

 

その上に 通気層を 確保するため 

厚さ16mmの 胴縁と 呼ばれる 木材を

サイディング 木下地として 取り付ける。

空気層で 遮熱効果を 高めるだけなく 

雨水の侵入を 防いでくれます。

 

 

そこで 初めて サイディングを 貼る。

サイディングの 取り付けは

釘打ちか 金物留めかの 2種類ですが

最近は 金物留めが 主流です。

 

 

そして サイディングと サイディングの

貼り合わせの ジョイント部分には

ハットジョイナーと 呼ばれる

金物を 下地剤として 取り付けます。

 

 

これは サイディングの 溝を 一定させ

コーキングが 亀裂を 起こさないよう

取り付けるのが 主な 目的ですが

コーキングの 溝に 敷かれており

当然 雨水の 侵入を 防ぎます。

 

 

そうして 最後に コーキングを 充填し

これだけの 工程を 経て 完成します。

それを 図にすると こんな感じ

雨水が 柱や 梁などの 構造材 

ましては 室内に 達するまでには

いくつもの 防御策が あるのが

これで 分かるでしょ?

 

 

特に 最近の 新築戸建では 

構造上の 耐力を 高めるため

外壁工事の前に 柱や 梁などに 

構造用合板を 貼るのが 増えました。

 

 

そうすると 構造用合板 そして 防水シート

通気胴縁 そして ハットジョイナー

それで 最後に コーキング剤という風に

更に 雨水は 入ってこなくなります。

なので 表面的に 見える 

コーキングが 劣化していようが

室内に 雨漏りが 起こってなければ

そんなに 心配しなくて 大丈夫です。

 

 

ここまで 大丈夫 ですか?

それでは もうひとつの 外壁工法

モルタル仕上げについても 説明します。

まず モルタル仕上げの 住宅の場合

多かれ 少なかれ ひび割れが 出ます。

訪問営業は 大抵 ひび割れを 指摘し

不安を 煽ってくるでしょう。

 

 

まず ひび割れを クラックと 呼びますが

大きく分けて クラックは 2種類あり

髪の毛ほどの 細い クラック

これを ヘアクラックと 呼びます。

これは 仕上げとして 吹きつけた

リシンや スタッコが ひび割れるもの。

これは 吹付け剤が 乾燥した時に

起こる 収縮が 原因であったり

地震の揺れなどでも 簡単に 起こります。

 

 

そして それよりも 大きな クラックは

構造クラックと 呼ばれ 下地剤の 

モルタルまでもが ひび割れています。

 

 

それで 大丈夫なのか どうか?

モルタル仕上げの 外壁は

どんな 仕組みなのか?

これから 説明しましょう。

 

 

昔ながらの モルタル壁の 施工は

柱や 梁などの 構造材に

木材の 壁下地を まず 施工します。

 

 

その後 アスファルトフェルトという

防水シートを 張り巡らせます。

これが 肝心 かなめの 防水層です。

 

 

その上に モルタルが 載り易いよう

ラス網という 金属製の ネットを 打ち付け

 

 

その上に モルタルを 塗る

 

 

そして 最後に 仕上げとして

リシン仕上げや スタッコ仕上げと 呼ばれる

仕上げ剤を スプレーガンで 吹きつけたり

ローラーや 刷毛で 仕上げる。

もちろん 表面の 仕上げ剤にも 

防水効果が あります。

 

 

又 下地材には もうひとつ 

ラスカットという 防水効果の 施された 

構造用合板を 貼ることで 

アスファルトフェルトと ラス金網を 省き

さらに 構造用耐力を 高めるという

建材も 使われています。

 

 

それでは ひび割れについてですが

髪の毛ほどの ヘアクラックに 関しては

何も 心配することは ありません。

むしろ 必ず 起こると 思ってください。

下手に シリコン等で 補修すれば

ミミズ腫れのように 美観を 損なうので

放っておいて 良いでしょう。

 

 

そんじゃ それよりも 深くて 太い

構造クラックの場合は どうなのか?

本来は メンテするのが 望ましいです。

長い期間 放っておくことによって

ラス網が 錆び付いて 

モルタル壁が 剥離を 起こす事に 

繋がるかも 知れない からです。

 

 

そんでもって

モルタル壁の 外壁補修をする場合

クラックを シリコン剤で 充填し

塗装を 吹付けるという工事になり 

足場工事も 含めると 

ざっくり 100万円ほど 掛かります。

直したほうが 良いのですが

その負担は 大きなものです。

 

 

仮に そのまま 直さなくても

アスファルトフェルトが 雨水を 防ぎ

雨漏りが 発生しないことが 大半です。

なので 金銭的 余裕があれば 

美観を 保つためと 将来のために

直すことも お勧めしますが

今現在 雨漏りがなければ

雨漏りが 起こるまで 放置しても 

それはそれで ありだと 思います

もしかしたら 長い この先 

雨漏りが 起こらない事も あるでしょう

わたしの 自宅の場合 築後30年

無数に クラックが あるにも 係わらず

雨漏りは 起こっていません

そう簡単に 雨漏りは しないもんです。

 

 

このように 外壁に関しては

サイディング 仕上げであれば

まず メンテの 心配はしなくて 大丈夫。

モルタルの場合は したほうが 良いけど

それも お財布との にらめっこ。

仮に メンテしなくても 10年や そこらで

とんでもないことに なるなんて

過剰な 心配は しなくて 大丈夫です。

モルタル壁であれば ひびがあって 当然

これくらい 開き直りましょう。

 

 

そんでもって

これで 外壁の 勉強は 終了

それでは 次回

屋根の 仕組みについて 解説します。

 

 

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