【リフォーム訪問営業に騙されないため その4 床下&白アリを知る】
さぁ いよいよ 第4弾の 最終回
床下の 仕組みと 白アリについて
今日は 勉強しましょう。
まず 最初に どんな家でも
白アリが 発生する 可能性はあります。
築年数が いくら 新しくても
白アリが 発生することは あります。
通常 白アリは 地中に 潜んでおり
比較的 近いところに 隣の家の
庭の 切り株に 巣があれば
地中の 蟻道を つたって
こちらに やって来る事も あります。
又 梅雨時期に 女王蟻になる
羽アリが 外から 飛んでくることもある。
このように どんな家だって 白アリが
住みつく 可能性は あります。
しかし 可能性は あるものの
その被害を 心配しなければならない
度合いは 築年数によって
又 建物の 構造によって 異なります。
一般的に 白アリ被害が 発生するのは
1階 床下の 土台や 束や 柱などです。
その床下の 仕組みと 構造は
築年数によって 大きく 異なり
昭和50年前後の 2階建て 木造住宅が
比較して 床下に 湿気が多く
白アリが 発生しやすい 環境と 言えます。
ちなみに その当時 建築された
建物の 床下を 覗いてみると
その土の 土間の上に 束石を 置き
ヒノキの 束を 立てて 大引きを 支える
まず 2階建て 木造住宅であれば
当然ながら 土間が 土なので
床下は いつも 湿気が 籠ってます。
そして その頃の 住宅の 床下換気は
2箇所ほど 換気口を 設けますが
ほとんど 風が 抜けることはなく
云わば ただの 気休めです。
湿気が 多くて 換気が悪い
まさに 白アリに 絶好の 環境です。
それと違って 平成に入ると
コンクリートも 水分を 吸い上げますが
土と 比べると 雲泥の差が あります。
ちなみに ここ10年くらいは
基礎下地に 防水シートを 張って
地中からの 湿気を 遮断する施工が
そんでもって
あまり 効果のない 換気口に代わり
無数に 通気口の 穴が 空いている
基礎パッキンを 土台に 敷き詰め
東西南北 どこからも 床下換気が
又 土台や 大引を 支える 束も
木製から プラ束や 鋼製束に変わり
さらに 白アリの 防蟻処理を 施された
土台なんかも 増えてきたし
検査対象に なっている 防蟻処理も
もう これだけで 今と 昔で
随分 違うのが 分かるでしょ?
絶対 発生しないか どうかは 別として
発生しにくい 環境なのは 間違いないです。
それと 浴室の 仕上げによっても
白アリの 発生を 左右します。
今じゃ ほぼ ユニットバスですが
浴槽の下や タイル土間の下は 土
当然 浴室付近の 土台や 柱に
しかし 昭和40年代
昭和50年代 60年代の 建物であっても
3階建て以上の 住宅の場合は
少し 見解が 異なります。
今でこそ 木造3階建てが 増えましたが
その当時 3階建てであれば
1階部分だけ 鉄筋コンクリート造で
その他の 階は 木造という
木・鉄筋コンクリート造りなのか
丸ごと 鉄骨造なのか どちらかです。
鉄骨造であっても RC造であっても
当然 木材は 多量に 使われています
しかし 鉄骨の場合
家を 支えているのは 鉄の 構造体で
木部は 家の 耐力とは 関係ありません。
いくら 木部を 白アリが 食べようと
家の 強さは 変わりません。
そして 1階部分だけが RCの場合
2階以上は 木造なので
鉄骨造ほど 安心は 出来ないものの
1階 床下に 発生した 白アリが
コンクリートの 壁を 這い上がって
さらに 1階天井の コンクリートスラブを
突き抜けて 2階の 土台に 達するのは
こりゃ 相当な 道のりです。
なので 昭和40年から 昭和60年代で
特に 要注意なのは 木造2階建です。
そんじゃ 本題の
白アリ対策は どうするのか?
今現在 白アリ被害が なかろうが
今後 白アリが 発生しないように
白アリ 予防を 業者は 勧めてきます。
大抵 5年に 1度の ペースで
定期的に 予防を 勧めてきます。
その 予防にかかる 費用は
白アリが 発生してからの 駆除費用と
さほど 変わらないほど 高額です。
そして 白アリ予防の 薬剤は
決して 人体に 無害でもないので
わざわざ 被害がないのに
将来のために 予防を 定期的にする
その 必要はないと 思います。
出来れば 洗面所とかの 床に
床下点検口を 設けて
自ら 定期的に 白アリを チェックする
それで 見つからなければ 放っておく
そんじゃ もし 白アリが 見つかったら?
その時は お財布との にらめっこですが
在来の 浴室であれば この際
ユニットバスに リフォームして
それと 並行して 白アリ駆除するとか
何らか 手段を 講じたほうが
良いのは 確かです。
ちなみに 過去 数回 わたしは
昭和50年前半の 木造2階建住宅を
新築そっくりに リノベーションする
大きな工事を してきましたが
全ての 住宅において 浴室付近で
大量の 白アリを 発見してきました。
付近の 土台は 食べ尽くされて スカスカ
それでいて その住宅は
まぁまぁ しっかり 建っているのです。
倒壊の 危険を感じることは
ちっとも ありませんでした。
しかし 白アリが 木部を 食べる事は
住宅にとって 大きな マイナスです。
でも そう簡単に 倒壊は しません。
定期的に 予防する 費用は ケチって
いざ 発生したときの 駆除費用を
コツコツ 貯めておくのが 得策です。
その際も 1社の 見積もりで 契約せず
3社ほど 相見積もりを 取ってから
契約先を 決めるのを 勧めます。
それで 一旦 駆除したら
その後 定期的な 予防は 断り
いつか 再度 発生したとき 駆除する
そのスタンスで 良いと 思います。
長々と 4回に 渡り 書いてきましたが
最後に ざっくり まとめると
雨漏りも 白アリも 将来のための
予防に お金を 使う 必要はなく
起こったときには 直す。
特に 雨漏りは
生活に 支障をきたすので
辛抱することは 困難です。
ザ・昭和の わたしの 自宅だって
築30年を 経過しており
モルタル壁は 大きく ひび割れ
日本瓦の 漆喰は 溶け出してます。
浴室だって 在来の お風呂です
しかし 今のところ
何ひとつ 生活に 支障がありません
この 30年間 定期的に
せっせと メンテナンスをしていれば
数百万円を 軽く 使っていたでしょう。
それでいて たいして
資産価値は あがりません。
わたしは そのお金を ケチった 代わり
子供の 大学費用に 充てたり
家族旅行に 行ったりして
割と 満たされた 時間を 過ごしました。
人によって 価値観は さまざまですが
家なんてものは 支障なく 住めれば
それで 十分じゃないですか?
少々 不具合が あろうが
家は 簡単に 駄目になりません。
家の メンテナンスも 大事ですが
それより もっと 大事な
家族との 時間に お金を 使ってください。
あなたが 幸せになるため 投資すべきは
住むための 家ではなく
そこに暮らす 家族では ないでしょうか?